はじめに
PECSを始めてまだ間もない頃のことです
絵カードを並べて予定を伝えるという(家では)初めての試み
うまくいくのか半信半疑のまま、その日はやってきました
「明日は病院だよ」を絵カードで伝えてみた
翌日は病院へ行く予定だったので、私は
🚗→🏥→行く
と絵カードを並べて、「明日は車で病院に行くよ」と伝えました
長女が選んだのは、幼稚園のカード
すると長女は、幼稚園の絵カードを手に取って、「病院行く!」と言いました
どうやら長女には、幼稚園のイラストが病院に見えたようです
似ているようで違う、そのわずかな差を読み取るのはまだ難しかったのかもしれません
「それは幼稚園のカードだよ」そう伝えると、今度は
「幼稚園行かない!」と怒り始めました(幼稚園、大好きなのですが…)
理由ははっきりわかりません
退院後で久しぶりだったのもありますし、もしかすると、幼稚園ではなく作業療法(OT)のある病院へ行きたかったのかもしれません

↑初めて長女が自分で並べてくれました!(感動)
❌カードで気持ちが伝わった瞬間
その時の私は、「明日は幼稚園じゃないよ」ということを伝えたくて、幼稚園の絵カードの横に「❌」のカードを置いて見せました
「幼稚園行かないよ」
そう言いながらカードを見せると、長女は表情がふっとやわらぎ、安心した様子でした
言葉で何度も説明するよりも、視覚的に「違う」ことがわかった瞬間だったのかもしれません
「こっちが病院なんだ」ーー見比べる長女の表情
そのあと、病院のカードを見せながら「これが病院だよ」と言うと、幼稚園のカードと見比べながら、「こっちが病院なんだ」というような表情をしていました
その姿を見て、「言葉だけじゃなく、絵があるとすぐ伝わるんだ」と改めて実感しました
「幼稚園じゃない」「病院へ行く」という予定が、目で見てわかることで安心できたのかもしれません
…余談ですが、実際病院へ行くと怒っていたので思っていた病院とは違ったかなと思いました
どこの病院なのかわかるように、実物の写真を撮ったりしてもっとわかりやすく工夫する必要があるかなと思います
気づいたこと:PECSは「伝える」だけじゃなく「伝えられる」道具
そして何より嬉しかったのは、長女が自分の気持ちを伝えようとしてくれたことです
「幼稚園には行きたくない」
その気持ちを、言葉や絵カードを使って一生懸命伝えてくれたこと
PECSは、こちらが伝えるためだけの道具ではなく、長女自身が「自分の気持ちを伝える道具」でもあるんだと感じた出来事でした
おわりに
この日をきっかけに、絵カードは我が家の中で少しずつ存在感を増していきました
そしてしばらくすると、長女に思いがけない変化が現れます
それは、毎晩「明日の予定」を自分から聞きに来るようになったこと
次回は、そのエピソードについて書きたいと思います

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